2012年05月19日

Ramos W6HDを購入

またまた、新しいAndroidタブレットを入手してしまった。Ramos W6HDという奴だ。

いままで入手したタブレットはすべてオークションで落札していたんだけど、今回は始めてAmazon.co.jpの輸入販売店経由で購入した。じつは、このRamos W6HDは04/16に入手済みだったんだけど、(ブログ記事の更新を怠っていたことから分かるように)4〜5月にかけてあまりに仕事が忙しくすぎて、触る時間がまったく取れなくて眠らせた状態だった。先週辺りからやっと仕事が落ち着いてきたので、今頃になってこいつの初期設定をやっている。

この機種の製造元は、正確には「Ramos Evolution」という社名の中国のメーカーらしい。「Ramos」というのは南米出身者に多い人名だけど、なぜこんな社名なのかは不明。このメーカーは結構前から多くの機種のAndroidタブレットを開発・販売していて、一時はYahoo!オークションにも多く出品されていた。中国の新興メーカーからぞくぞくとタブレット製品が発売されて、それらの勢いの陰に隠れる形になり、最近はオークションではあまりみかけなくなっていたが、老舗メーカーとしていまもコンスタントに新機種の開発を続けているようだ。いままで発売されたの機種もそんなに評判は悪くないので、いつかこのメーカーのタブレットを買うんじゃないかと思っていたが、ついに買ってしまった。

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やはり中華Padらしく、HTCやArchosの製品などと比較すると、どうしても細部の造りは甘い所があるように感じられる。筐体全体がプラスチック製なので、どうしてもちゃちな印象が強くなるからだろう。しかし、オモチャというほどの雑な造りではないし、そこそこしっかりと造られていそうな感じかなぁ。最近の中華Padは製造精度も上がっているが、その中では平均的レベルというところか。中華Pad全体に言えることだけど、製品デザインにほとんど特長が感じられないので、もう少し何かアピールするようなデザインを採用しても良いんじゃないだろうか。

ちみに、Ramos W6HDのスペックは以下のとおり。

 OS:Android 4.0(2.3へダウングレード可能)
 CPU:Amlogic AML8726-M3 Cortex-A9 800MHz (up to 1GHz)
 GPU:Mali-400
 液晶パネル:7インチ 1024x600 静電式マルチタッチ
 RAM:512MB
 内蔵ストレージ:8GB
 通信機能:WiFi 802.11 b/g/n
 インターフェイス:microUSB(OTG:USBマウス/キーボード対応)
          miniHDMI
          3.5mmステレオヘッドフォン出力
          内蔵マイク
 カメラ:フロント 30万画素
     リア 200万画素
 センサー:加速度センサー
 バッテリー:3300mAh
 本体寸法:188×117×12.6mm
 本体質量:約340g

この機種の最大の特徴は、7インチのくせに1024x600という高解像であるという点だろうか。

なぜこのRamos W6HDというタブレットを選択したかというと、去年から今年にかけて発売された中華Padの評価情報を丹念にググってみると、どうもAmlogic AML8726というCPUを搭載した機種の動画再生能力が高いという評判が多いことが判ってきたからだ。また、CPUコアのCortex-A9とCortex-A8の差についても調べてみると、前者は後者より20〜30%ほど高性能であるという情報も見つけた。いままで入手した中華PadのCPUコアはCortex-A8ばかりだったので、Cortex-A9のCPUコアを搭載した機種がどの程度の性能なのか確かめたくなった。ちなみに、私の中華Padの選択基準はいかに動画再生能力が高いかという一点のみに絞っている。日常的に一番多いAndroidタブレットの使い方がニコニコ動画を視ることだからだ。まぁ、動画再生能力が高ければ、他の操作もそこそこサクサクと動くはずなので、別にこの選択基準で悪くはないだろうと思っている。

ニコニコ動のアイマスやMMD動画を実際にこのW6HDで視てみたが、NOVO7や原道N50よりスムーズに再生できることが確認できたので、やはり入手して正解だったようだ。ちなみに、この3機種のCPUとGPUを比較すると次のようになる。

 Ramos W6HD CPU: Amlogic AML8726-M3 (Cortex-A9) 800MHz GPU:Mali-400
 ainol NOVO7 Advanced CPU: Allwinner A10 (Cortex-A8) 1.2GHz GPU:Mali-400
 原道 N50 CPU: Rockchip RK2918 (Cortex-A8) 1GHz GPU:Vivante GC800

実際に使った印象では、動画再生性能の高さはW6HD>N50>NOVO7という順序になる。ただし、バッテリーの持ちは、NOVO7>N50>W6HDと順序が逆転するような気がする。多分Amlogic AML8726-M3は性能の高さに比例して消費電力も大きいのかもしれない。

最近のググり情報によると、これから5〜6月にかけて、Dual-core CPUを搭載した中華Padの新機種がぞくぞくと発売される予定らしい。Ramos、原道、CUBE(酷比魔方)、ainolの各メーカーのサイトには、すでにDual-core CPUを搭載した新機種のアナウンスや製品情報が掲載されている。一部の新機種はすでに中国国内での販売が始まっているみたいなので、これから日本の輸入販売店にもぞくぞく入荷してくるだろう。いままでの機種と比較すると価格はやや高くなるみたいだが、それに以上に大きく性能がアップしているはずだ。中華Padの性能や品質は加速度的に進化を続けているが、これから数ヶ月でそのレベルが完全に一段上がりそうだ。今後の予想として、中華Padは1.5〜2.0万円位の価格帯のDual-core CPU搭載機種が人気を集めるようになっていくだろう。
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2012年04月07日

原道 N50 を入手

03/20の記事で紹介したCUBE U15GT2という中華Padが結構気に入ってしまって、毎日持ち歩いていた。5インチのタブレットはサイズ的にも重量的にも負担がほとんどないので、気軽に持ち歩くことができるからだ。視易さや操作性はやはり画面の大きな7インチの方が良いが、携帯性は5インチの方が圧倒的に優れていると思う。5インチの携帯性の良さが好きになってしまったので、同じ5インチの原道 N50という機種に俄然興味が沸いてきてしまった。こちらについて詳しく調べてみると、どうやらN50の方がU15GT2よりさらにサイズが小さいことが判った。それで、またオークションでこの機種を入手してみた。

7インチと5インチのタブレットを比較してみよう。7インチは、椅子に座った状態や、床に座ったり、寝転がった状態などで持つ場合はそれ程苦にならない。しかし、外出時に電車の中などで立った状態で片手で持ち続けるのは結構厳しいものがある。片手持ちについてはサイズと重量の両方を考慮すべきだ。7インチを片手持ちする場合縦方向にして持つことになるが、サイズ的に大きく指を広げて持たざるをえず、しかも300g以上あるタブレットをずっと片手で持ち続けるのはかなり厳しいものがある。片手持ちだとちょっと油断すると手が滑って落としてしまそうなるので、7インチを立った状態で使う気になかなかなれない。やはり7インチのタブレットは両手持ちが基本と考えるべきじゃないかと思う。これに対して、5インチは300g以下なので楽に片手持ちができるし、サイズ的にも手にすっぽり収まる。最近のスマートフォンはほとんど4.3インチで、当然片手持ちを前提としている。スマホとの比較で考えるなら、スマホと同様な常時片手持ちできるタブレットは5インチまでが限界だと言えるだろう。また、荷物の負担という面でも圧倒的に5インチの方が7インチより優れている。5インチなら鞄やリュックのサイドポケットなどに入れることができるが、7インチではこれが無理だからだ。7インチはサイズ的にどうしても鞄やリュックの本体収納部に入れざるをえないが、書類やノートPCなどで一杯の状態だとタブレットが邪魔になってしまう。毎日かつ常時持ち歩くような携帯性を最優先で考えるなら、5インチのタブレットがベストチョイスであるという結論に賛成してくれる人は多いはずだ。

上記のような理由により、5インチのタブレット製品を発売すれば結構需要があると思うだが、なぜかメーカー製の5インチ・クラスの製品はほとんどない。唯一の存在と言えるのは、2010年12月に発売されたDELL Streak(ソフトバンク)くらいだが、この機種は一部のユーザーには受けたらしいが、あまり売れなかったらしい。NVIDIA Tega 3のような最新の高性能なCPUを搭載した5インチのタブレット製品が発売されたら、ぜひ欲しいだけど・・・。

話を戻して、今回入手した原道 N50について紹介しよう。
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IMG_1991-Yuandaocn_N50-Body_SideView1-20120407.jpg
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原道 N50とCUBE U15GT2を比較すると、この2つはハードウェアキーに興味深い相違点があることが判る。N50は、前面にメニュー(Menu)キー、検索(Search)キー、戻る(Back)キー、ホーム(Home)キーの4つ、さらに、側面にボリュームUpキー、ボリュームDownキーと電源(Power)キーの3つが在る。これに対して、U15GT2には、側面に戻る(Esc)キー、メニューキーと電源キーの3つしかない。前の記事で、U15GT2にU-ZONE F5CのAndroid 3.0 Skinファームウェアを書き込む手順を紹介したが、N50に入っていたUIは初めからこのAndroid 3.0 Skin(システムはAndroid 2.3.1)になっていた。前記事に掲載したファーム更新後のU15GT2のUI画面の写真を見ると判るが、Android 3.0 Skinの画面には戻るキー、ホームキー、メニューキーのソフトウェアキーが常に表示されている。これらのハードキーはAndroid 3.0からソフトキーに変わったそうだ。実際に、Android 2.x搭載で発売されたタブレットのほとんどは、電源キーに加えて、メニューキー、戻るキー、ホームキーの3つのハードキーを持つのに対して、Android 3.x搭載で発売された機種はボリュームUpキー、ボリュームDownキーの2つのハードキーしか持たない。原道 N50はAndroid 2.x用とAndroid 3.x用の両方のハードキーを備えている珍しい機種ということになる。

N50に搭載されているCPUはU15GT2と同じRockchip RK2918で、動作周波数も1.0GHzと同じ。さらに、Androidのバージョンも2.3.1と同じなので、この2つの機種は性能的な差はまったくないが、N50はカメラ搭載でGPS非搭載なのに対して、U15GT2はカメラ非搭載でGPS搭載となっている。いずれもカメラとGPSの両方が搭載されていないのが残念だけど、7インチや10インチ・クラスの中華Padでもこの両方が搭載されている機種はなかなか無くて、有ったとしてもかなり値段が高い。N50とU15GT2は状況に応じて使い分けるつもりだけど、下の写真のとおり、サイズ的にはN50の方がU15GT2より一回り小さいので、いまはN50の方を日常的にHTC Flyerと一緒に持ち歩いている(HTC FlyerはGPS搭載)。GPS搭載でナビゲータとしても使えるU15GT2は旅行や出張時などに持って行こうと思っている。
IMG_2016-Yuandaocn_N50-Body_HandyView1-20120407.jpg
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ちなみに、Archos 70 ITやHTC Flyerと比較すると、原道 N50やCUBE U15GT2の液晶パネルの表示品質はかなり劣っており、画面で写真やアニメ動画など観ると明確な差が感じられる。N50とU15GT2の液晶パネルはコントラストが低く、色差が小さくて画面全体に藻がかかっているような感じの表示になっている。メーカー製のタブレットと比較した場合の中華Padの最大の弱点がこれで、1万円前後の中華Padには低価格な液晶パネルが使われているので、どうしてもこういう差が生まれてしまうのだろう。2万円クラスの一部の中華Padには、メーカー製のタブレット製品に搭載されることが多いIPS液晶が使われるようになってきているので、最新機種の中には表示品質の高いものも存在するが、一般ユーザーに中華Padを買うことを勧める気にはなれない理由の一つがこれがだったりする。液晶パネルの表示品質を重視する人は、中華Padではなくメーカー製のタブレット製品を買うべきだ。
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2012年03月25日

U15GT2にF5Cのファームを入れてみた

前の記事で紹介したCUBE U15GT2だけど、その動画再生能力の高さが気に入ってしまって、日常的にHTC Flyerと一緒に持ち歩くようになってしまった。5インチという画面が小ささがネックだけど、動画再生のスムーズさについてはこいつが一番満足度が高いからだ。

ただし、このU15GT2に出荷状態で入っていたAndroidシステムがどうにも不安定で、ブラウザを起動すると勝手にリブートしてしまうという現象が頻繁に発生していた。ブラウザは一番良く使うアプリなので、こんなに不安定では使い物にならない。この不具合現象の解決方法がないかものか調べていたら、U15GT2にU-ZONE F5Cの最新ファームウェアを入れると安定して動作するという情報を見つけた。それなら、U-ZONE F5Cのファームを更新するにはどうすれば良いのか調べたら、その具体的な方法が載っているサイトも見つけることができた。いまのままでは不安定すぎて実用にならないので、これらの情報に基づいて、U15GT2にF5Cの最新ファームを入れてみた。その結果は大正解で、見事にU15GT2が安定して動作するようになった。

同じ問題で困っている人に役に立つかもしれないので、以下に、U15GT2にF5Cのファームを入れる方法を紹介する。ただし、この手順を実行する場合は、あくまで自己責任でやってほしい。

まずは、以下のURLから最新版のF5C用ファームをダウンロードする(このサイトの回線が細いからか、ダウンロードが終わるまで数時間かかるので、気長に待つこと)。

 F5Cファームウェア20111219版(SDK 2.1):http://115.com/file/antkllkt#

上のURLからダウンロードしたF5Cファームのrar圧縮ファイルは中国語の文字を含んでいるので、これを適当な英語文字だけのファイル名にリネームしてから解凍する(リネームしないと解凍に失敗する)。さらに、解凍後の「RKAndroid_v1.29」というフォルダに格納されている setting.ini というファイルをエディタで開いて、以下の変更を加えておく。

 LANGUAGE=Chinese
    
 LANGUAGE=English

もう一つRK2918用USBドライバというものが必要になるが、これは以下のURLから入手できる(このファイルは、赤札天国というタブレット通販ショップがアップしたもの)。

 RockChip用ドライバ:http://www.mediafire.com/?rwolknn8i5zxwy4

こちらは日本語のファイル名になっているので、そのまま解凍することができる。

上の2つのファイルが入手済みであるという前提で、U15GT2にF5Cファームを書き込む手順を以下に説明しよう。ちなみに、この操作手順はWindwos XPマシンで行った(最初にWindows 7 64bitで試したが、なぜか失敗した)。

 (1) U15GT2が起動またはスリープ状態なら、電源キーを長押しして、シャットダウン状態にする。

 (2) U15GT2にUSBケーブルを接続し、メニュー・キーを押しながら、USBケーブルのもう片方をPCへ接続する。

 (3) 自動的に「新しいハードウェアの検索ウィザード」が起動するので、ウィザード画面でRockChip用ドライバのOS種類別のドライバが格納されているフォルダ(Windows XPなら「x86\xp」というフォルダ)を指定する。ドライバが正常にインスールされてU15GT2が認識されると、下の画面のようにデバイスマネージャに「RK29 Device」というエントリが追加される。

WindowsXP-DeviceManager-RK29_Device-20120325.png


 (4) この状態で、F5Cファーム・ファイルを解凍したフォルダに含まれる「RKAndroidTool.exe」というファイル名のツールを起動する。下がこのツールの起動後の画面だが、(1)〜(3)の手順によって、デバイスマネージャで「RK29 Device」が正しく認識されていれば、この画面の一番下に表示されるステータス・メッセージが「Found RKAndroid Loader Rock Usb」になっているはずだ。

UZONE_F5C-RKAndroidTool-Before_Execute_Run-20120325.png


 (5) ツール画面の「Loader」というチェックボックスをONにした上で、「Run」ボタンをクリックして実行する。(※ツール画面下側の表示されている「Loader Ver.:1.66」というのがU15GT2の現在のBoot Loaderのバージョンみたいだ。このバージョン番号が「Loader」チェックボックス横エディットボックス内のファイル名に含まれるバージョン番号と一致している場合は、「Loader」チェックボックスはOFFでも良いと思われる)

 (6) ファームの書き込みが終了すると、U15GT2が自動的にリブートするので、それまで待つ。(※画面右側に、ファーム書き込みステップの実行ステータスが順次表示されていく。「INFO:Run OK」と表示されれば、書き込みは終了だと思われるが、安全のために、U15GT2側のリブートが終了するまで待った方が良いだろう)
UZONE_F5C-RKAndroidTool-After_Execute_Run-20120325.bmp

下に、U15GT2にF5Cファームを入れる前と後の「端末情報」とUIの画面を掲載しておく。
IMG_1957-CUBE_U15GT_2-Before_FWUpdate_F5C_SDK2.1_20111219-AboutMID-20120324.jpg

IMG_1965-CUBE_U15GT_2-Before_FWUpdate_F5C_SDK2.1_20111219-HomeScreen-20120324.jpg

IMG_1971-CUBE_U15GT_2-After_FWUpdate_F5C_SDK2.1_20111219-AboutMID-20120325.jpg

IMG_1975-CUBE_U15GT_2-After_FWUpdate_F5C_SDK2.1_20111219-HomeScreen-20120325.jpg

上の手順によって、U15GT2にF5Cファームを入れると、その起動画面がU-ZONEのものに変わる。また、Androidバージョンは2.3.1で変わらないが、UI画面はAndroid 3.0 Skinというものに変わっていて、以前のものより格段に使い易くなっている。Androidシステムの動作も非常に安定しており、このファーム書き換えを行ってから、一度もリブートは起きていない。
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2012年03月20日

CUBE U15GT 2 を入手

前の記事で紹介したHTC Flyerを使い始めてからAndroidタブレットに対する見方がすっかり変わってしまった。いままで私はAndroidタブレットを実用品として評価していなかったんだけど、HTC Flyerの使い心地があまりにも良くてすっかりこいつが気に入ってしまっていた。そのうちHTC Flyerの使用レポートを書くつもりだけど、この機種はタッチペン入力などの他のタブレットにない特徴的な機能を備えているので、もう少し本格的に使い込んでから書くことにしたい。

HTC Flyerの使用レポート記事を書く前に、また新たらしい中華Padを入手したので、先にそちらの紹介記事を書こう。今回入手したのはCUBE U15GT 2という5インチのタブレットだ。ここのところ7インチの機種ばかりを入手しているので、そろそろもう少し小さい5インチ・クラスのタブレットが欲しくなった。このクラスになると、重量は200g前後なので4.3インチが主流のスマートフォン並に携帯性が良いからだ。予算的にメーカー製の機種は高くて手が出ないし、スマホは携帯電話回線とのセット販売なのでこれらも候補からは外れる。7インチと同じようにまた中華Padにするかなぁと調べていたら、現在の5インチ・クラスの中華Padの売れ筋は次の3種類の製品らしいことが判った。

 原道 N50
 U-ZONE F5C
 CUBE U15GT

この3つの製品は搭載されているCPUがすべてRockchip RK2918(Cortex-A8シングルコア)という同じもので、性能的な差はほとんどないらしいことも判った。上のうちどれにしようかと悩みながら、いつものようにYahoo!オークションで検索していたら、「CUBE U15GT2」という商品が安価な開始価格で出品されているのを見つけた。調べてみると、こいつはCUBE U15GTにGPS機能を追加した上位機種らしいことが判った。HTC Flyerを除くと、いままでに入手したタブレットはすべてGPSを内蔵していないので、GPS内蔵のAndroidタブレットをもう一台欲しいなぁと思っていた。オークションの最終的な落札価格がU15GT(GPS非内蔵)より千円位安い値段になりそうだったので落札してみた。

他の人も同じだと思うが、私の場合も、中華Padについての情報はGoogle検索で収集する。その他の調査方法として、Amazon.co.jpのカスタマーレビューや2ch掲示板の投稿なども参考にすることが多い。特に、2ch掲示板はすでに使っているへビューユーザーの投稿が多いので、これから買おうとしている機種がどんな性能や特徴を持っているのか予想するのに結構役に立つ。上の3つの製品について2ch掲示板で調べてみたら、これらは動画再生性能が結構高いという書き込みが多かった。所詮中華Padなので大したことはないじゃないかと思いながら、それ程大きな期待を持たずにU15GT2を入手したが、良い意味で、この期待を裏切る結果になった。
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IMG_1928-CUBE_U15GT_2-Packge_Items-20120320.jpg
IMG_1941-CUBE_U15GT_2-Body_FrontView1-20120320.jpg
IMG_1931-CUBE_U15GT_2-Body_BackView1-20120320.jpg
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IMG_1932-CUBE_U15GT_2-Body_SideView2-20120320.jpg
上が入手したU15GT2の写真だけど、筐体はプラスティック製だし全体の造りもチープな感じで、第一印象はまるでオモチャみたいに感じた。やっぱり中華Padだなぁと侮りながら、ブラウザを開いてニコニコ動画にアクセスすると、こいつの動画再生能力に驚いてしまった。HTC Flyerでフレーム落ちするような高ビットレートの動画をヌルヌルと再生できしてしまうのだ。多分これに搭載されているRockchip RK2918の内蔵GPUの能力が高いからなんだろうが、いままで入手したタブレットの中で動画再生能力が断然トップをいっている。私の場合、Googleのアプリを使う以外には、ほとんどニコニコ動画を観るためにタブレットを使っているので、一万円程度でこれだけ高性能なタブレットが入手できるのはすごく嬉しいことだ。しかもU15GT2はGPS機能まで搭載しているのでナビゲータとしても使える。イヤー、じつに良い買い物した。

改めて最新の中華Padに搭載されているCPUを調べてみると、どうも次の2つのものが動画再生能力で飛び抜けて高いという評価になっているらしい。

 Rockchip RK2918(GPU: Vivante GC800)
 Allwinner A10(GPU: ARM Mali-400)

どちらもCortex-A8シングルコアのCPUだが、内蔵されているGPUの性能が前世代のものより格段に上がっているそうだ。タブレットの用途として動画再生をメインに考えているなら、上の2つのCPUのうちどちらかを搭載している機種を買っておけばまず間違いないだろう。

U15GT2によってRockchip RK2918の動画再生能力の高さを知ってしまったので、このCPUを搭載した7インチ・クラスのタブレットが欲しくなってきた。じつは、すごく気に入ってしまったHTC Flyerと同時期に入手したので、まだ初期設定もしないで眠らしているんだけど、すでに入手済みのNOVO7 AdvancedがAllwinner A10を搭載しているみたいだ。ググってみると、どうも現在販売されている中華Padの中で一番人気が高いのがこのNOVO7シリーズらしい。多分その理由は、Allwinner A10というCPUがRockchip RK2918と同じくらい動画再生能力が高いからなんだろう。さっそくNOVO7 Advancedも使ってみないと・・・。
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2012年03月10日

HTC Flyerを入手

とうとうと言うか、ついにAndroidタブレットの決定版的な実用機を入手した。その名もHTC Flyerという奴だ。

Archos 70 ITを初めてのAndroidタブレットの実用機として使い始めて一ヶ月位経ったが、前の記事に書いたとおり、常にインターネットに繋がるデバイスを持ち歩くというのはすばらしいことだと実感して、使い始めてすぐにその便利さの虜になってしまった。まだそんなにAndroidを使いこなしているとは思わないが、使い始める前に予想していたよりも意外と抵抗なくすんなりとAndroidのUIに馴染めたのには自分でも驚いている(UIも標準機能もシンプルなAndroid 2.2だからかもしれないが・・・)。私と同じように、いままでWindowsを使ってきた人なら、多分それ程抵抗なくAndroidタブレットを使いこなせるじゃないかという気がする。ただし、AndroidタブレットはあくまでMID(Mobile Internet Device)なので、それ以上のものを求めるとがっかりするだろう。Windowsのような汎用性をAndroidタブレットに求めるのは間違っている。ノートPCでできる事はそちらでやれば良い訳だから、タブレットはノートPCとは異なる用途のデバイスなんだと割り切って使うべきだ。

Archos 70 ITは性能的に2世代以上前の機種なので、こいつはあくまでAndroidに慣れるための最初の試用機のつもりで入手した。中古品で1万円前後の値段、そして300gと軽量なので、主な使用目的がパーソナル情報管理や電子書籍閲覧程度ならこれでも実用機として十分だと思うし、メイン機のタブレットを入手したらサブ機として使うつもりだったので、良い買い物だったと思っている。Archos 70 ITですぐにAndroidに慣れたので、早くも本格的にカスタマイズしながら使い込むタブレットが欲しくなってきた。色々なアプリをインストールして、さらに多角的な情報収集や電子書籍閲覧、そしてそこそこ動画再生もこなせるような機種がほしいなぁと思って調べていたら、Androidタブレットのなのにタッチペン入力機能まで搭載しているHTC Flyerというすばらしい機種を発見した。

HTC(HTC Corporation)は日本の携帯電話会社に端末機をOEM供給している有名な台湾のメーカーだが、日本国内では単独製品を販売していないので、Androidユーザーでも以外に知らない人が多いかもしれない。しかし、最初のAndroid 2.1搭載機として話題を集めたNexus OneをGoogleと共同で開発・販売するなど、Androidには積極的に力を入れているメーカーの一つだ。ディープなAndroidユーザーなら必ずHTCを知っているはずだ。NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス(イー・モバイル)、KDDI(au)に供給されたHTC製端末機のユーザーによる評価も高く、携帯端末メーカーとしてはSamsungと並ぶ製品開発力を持っている。
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上が今回入手したHTC Flyerの写真だが、これはオークションで入手したものなので購入ルートは判らない。製品箱に貼られているラベルから判断すると、多分香港で販売されていた商品ではないだろうか。Androidの初期状態の設定言語が「English (United Kingdum)」になっていたので、この推測が合っていると思う。

今回入手したHTC Flyerは3G SIMスロットと内蔵ストレージ32GBを搭載した最上位機種。内蔵の3G SIMスロットはロックフリーなので、NTTドコモなどの日本の携帯電話会社のSIMカードを挿して使うことができる。私はWiMAXモバイルルーターを持っていて首都圏ならこれで十分に繋がるので、当面はこの3G SIMスロットを使う予定はない。また、上から2つめの写真に写っているシャープペンみたいな物が付属品の専用タッチペンで、こいつが超優れものらしい。本当にそうなのか使い始めるのが楽しみだ。写真では判り難いが、筐体の裏面はアルミ製で高級感が漂っている。さすがに有力メーカーの製品だけあって造りは非常にしっかりいる。重量は420gあるので片手で持つとちょっと重く感じる。短時間なら大丈夫かなぁと思うが、こいつを長時間片手で持つのは厳しそう。片手なら座った状態で膝の上に手を置いた姿勢で持つか、あるいは両手持ちをするか、テーブルの上に置いた状態で操作するのが基本的な使い方になりそうだ。

今日届いたばかりなので、まだAndroidの初期セッティングもやっていない。HTC Senseという名前の独自UIが搭載されていたり、タッチペン入力用のアプリがプリインストールされていたり、他のAndroidタブレットとは一線を画すいくつかの特徴を備えている。ググって集めた情報によるとユーザの評価は相当高いらしい。日本では未発売の機種なので、これは知る人ぞ知る名器という位置づけの機種なのかなぁと想像している。タッチペン入力機能を使いこなすことができれば、こいつはすごく愛着を持てる奴になりそうな予感がする。こんなにワクワク感が沸いてくる製品を手にしたのは久しぶりだ。これから使いこなしていきながら、HTC Flyerの使用レポートの記事を書いていこう。
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2012年03月03日

ainol NOVO7 Advancedを入手

またまた新しいAndroidタブレットを入手してしまった。ainol NOVO7 Advancedという、01/22の記事で紹介したすでに入手済みのNOVO7 Basicの姉妹機にあたる機種だ。今度も入手方法はオークションだけど、気がつくと身の回りはタブレットだらけで段々と収集家みたいになってきているなぁ。

こちらのNOVO7 AdvancedはBasicと違って、Allwinner A10(Cortex A8, 1GHz)というARMコア CPUを搭載している奴だ。これはNOVO7 Basicと同時期に発売された機種で、丁度Androidのバージョンが3.x→4.0に移行する時期と重なっていたからか、工場出荷時のシステムのバージョンはAndroid 2.3.4になっているが、製造元メーカーのサイトにはAndroid 4.0と4.0.3のファームウェアもアップされいる。つまり、ファームウェアを入れ換えることで、これ一台でAndroid 2.3.xと4.0.xの2種類のバージョンのシステムを試せるという優れ物(残念ながら、Android 3.xのファームウェアは存在しないようだ)。
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メーカーのainolからはこれよりさらに高性能なNOVO7 Advanced II, Elf, Auroraという3機種が発売されていて、すでに日本でも入手可能になっている。価格差もそれ程大きくはないので、実用機として使うなら、いまさら低性能なNOVO7 Advancedを入手する理由はないんだが、上記のとおり、この機種なら2種類のAndroidのバージョンが試せることを知ってぜひ入手したいと狙っていた。最近は毎日数回オークションでAndroidタブレットの出品状況をチェックしているが、やっとこの機種が出品されたので思い切って落札してしまった。という訳で、このNOVO7 Advancedも実用機としてではなく、開発ターゲット機として使うつもりでいる。

ちなみに、最初のAndroid実用機として02/12の記事で紹介したArchos 70 ITを使い始めたが、少しずつタブレットの便利さが解ってきた。朝眼が覚めてから起きるまでとか、外出するまでの待機中とか、夜ふとんに入ってから寝つくまでとか、ちょっとした空き時間にインターネットを閲覧したい場合に、PCみたいなOSが起動するまでの待ち時間がほとんどないので、タブレットは気軽に使えてすごく便利だ。多分こういう使い方が一番タブレットに適しているだろう。夜のうちにフル充電しておいたタブレットを朝起きるすぐに電源ONにして、そのまま一日中ONまたはスリープ状態で持ち歩いているが、この手軽さはノートPCより断然優れている。常に持ち歩くデバイスとして軽いということはやはり最大の利点だ。Archos 70 ITの重量は300gなので、少しだけ荷物が重くなる程度で気軽に持ち歩ける。最低でも1kg以上あるノートPCと比較するとこの差はすごく大きい。最近私は仕事でどうしても必要なとき以外はノートPCを持ち歩かなくなってしまった。

私が主に利用しているアプリはブラウザやGmailとかニュース(Googleニュース)などで元々Androidタブレットにインストール済みのものばかり。EvernoteによるLife Hackingとか電子書籍閲覧とかまだディープな使い方はしていない。それでも、いついかなるときでもすぐにインターネットにアクセスできるデバイスを持っているのはすごく便利だということが判ってきた。ガラパゴス携帯からスマートフォンへの移行が一気に進んでしまったのは、多くの人がこの便利に気づいてしまったからなんだろう。タブレットを使うようになって、やっとスマホ・ユーザーの気持ちが理解できた気がする。だからと言って、私はスマホを買おうという気はまったくないが・・・。スマホの何が嫌かというと、あの小さな画面で色々なインターネット・サイトの観るのはすごくせせこましい感じがしそうだからだ。歳とともに老眼も進んでいるので、とてもスマホのような小さな画面のデバイスを使おうという気にはなれない。私が常用しているArchos 70 ITは7インチだが、これ位の画面サイズに表示される情報量が最低限満足できるレベルじゃないだろうか。そのうち10インチのAndroidタブレットも買ってみるつもりだが、10インチは軽い機種でも重量が800gあるらしいので、毎日持ち歩くにはちょっと厳しいんじゃないかと想像している。私と同じように感じている人が多いからか、最近のAndroidタブレットの市場での売れ筋はやはり7インチらしく、メーカーからもじつに多く種類の製品が販売されている。500gを切るような10インチの製品が出れば積極的に買いたい理由になると思うが、いまのところ10インチ・クラスのタブレットにはあまり興味ない。

さて、次の買うタブレットの機種はどうしようか。やはり狙うのはAndroid 3.xを搭載したそこそこ高性能な7インチのタブレットかなぁ。このクラスの製品はやはりSamsung Galaxy Tabシリーズが性能も人気もトップレベルらしいが、値段が高いので簡単には手が出せない。一時期人気の高かったMotorola XOOMという手もあるが、すでにXOOM 2シリーズの販売が始まっているので、いまではこれは旧機種扱いになっていると言っても良い。オークションでもMotorola XOOMがたくさん出品されていたので思い切って落札しようか悩んでいた時期もあるが、いまではこの機種にはあまり魅力を感じなくなってしまった。中華Padという手もあるが、そろそろ最低でも1年位は使える実用機が欲しいところ。Androidの進化があまりにも早すぎて次から次に新機種が出てくるので、買い時の見極めがつかないという状況は仕方がないが、やはり今度買うなら2万円前後のそこそこ高性能な機種を選択すべきか。すでにAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)を搭載した製品も販売が始まっているが、いまのところAndroid 4.0にはまったく興味を感じない。Android 3.x搭載の実用機と開発ターゲット用(多分一台で兼用かなぁ)タブレットを入手できたら一段落ということになるだろう。
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2012年02月17日

DevSumi2012に行ってきた

今日は朝から一日Devlopers Summit 2012に参加してきた。

DevSumiは毎年この時期に目黒雅叙園で開催されているが、私が滞在しているゲストハウスも目黒駅の近くに在って会場まで徒歩15分位で行ける。前からDevSumiには一度行ってみたいと思っていたので、丁度良い機会だから行ってみった。

DevSumiの感想を書く前に、また自分の昔話になるが、じつはDevSumiの会場である目黒雅叙園には少し馴染みがある。9年程前に目黒雅叙園の隣に在るARCO TOWERというオフィスビル内の外資系企業へ6ヶ月間出向して仕事をしたことがあるからだ。北欧系大手携帯電話メーカーの日本法人企業だけど、その会社内の雰囲気がすごく良くて仕事もとてもやり易かったので、この事がいまでも楽しい思い出として残っている。この会社の社員はほとんどの日本人だったが、社内には外国人もたくさんいて社員優先のすごく働き易い職場だった。ARCO TOWERは目黒雅叙園が建てたオフィスビルだが、いまも外資系企業が多く入居しているようだ。ARCO TOWERの中にはビュッフェ形式の食堂が在って、ここのメニューは比較的安い物が多い。基本的には同ビル内のオフィスワーカー向けの食堂だが、外来者も利用できるようになっている。目黒雅叙園とARCO TOWERはメインストリートから少し外れた所に在るので、目黒エリアの穴場みたいなスポットになっている。

話を戻して、DevSumiの感想を書こう。私が参加したセッションは次の4つだ。

 【17-B-1】差別化で未来を生き抜くエンジニアの7つの秘訣
 【17-A-2】仕事のバトン、渡っていますか? - プロジェクト管理におけるコミュニケーション基盤作り
 【17-C-3】オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未来
 【17-E-7】君の4tate(立てた帆)に、風を感じているか? 〜4tateで日本を変えるプロジェクト〜

私が予約をしようとしたときにはすでに多くのセッションが満席状態になっていて、あまり空いているものがなかった。仕方がないので残りの少ないセッションの中から適当に選択した訳だけど、ほとんどはタイトルだけを頼りに勘で決めてしまった。各セッションのスピーカーに関する予備知識もほとんど持っていなくて、どんな内容の話になるのか予想がつかない状態で臨んだ。ただし、上記のセッションの中で【17-C-3】の倉貫氏だけは少し知っていて、彼のブログのいくつかの記事を読んですごく興味深い内容だなぁと思ったことがある。じつは、今回のDevSumiの中でこのセッションに一番期待を持っていた。

長くなるので各セッションのスピーカーについての詳細な説明は省略するが、簡単な説明を以下に示しておこう。

 【17-B-1】山本裕介 氏       Twitter Japanの社員兼OSS開発者、
 【17-A-2】鈴木雄介 氏       新興SIer企業の事業部長、
 【17-C-3】倉貫義人 氏       クラウドサービス受託開発小企業の社長
 【17-E-7】野村恭彦 氏/市谷聡啓氏 ビジネススクール客員教授とコミュニティ活動家

DevSumiの参加者もそうだけど、スピーカー陣も非常にバラエティに富んでいる。私が参加した4つのセッションはスピーカーによってずいぶん印象が変わって、それがなかなか面白かった。【17-B-1】山本氏は落ち着きと余裕が感じられる語り口で、ずっと外資系企業を渡り歩いきたエンジニアに共通した話し方。【17-A-2】鈴木氏はSIerの現場を管轄している人だからか、やや堅めの口調で論理的かつ淡々とした話し方。【17-C-3】倉貫氏は自分で考案した独自のビジネスプランで起業した人なので、アドリブを入れながら早口かつ熱い口調の話し方。最後の【17-E-7】野村氏/市谷氏は視聴者参加型のトークセッションのような内容だったので、アジェンダはあるけど成り行き任せの自由かつフランクな語り口だった。

上記のセッションの中で一番面白くて印象が強かっのはどれかというと、やはり【17-C-3】『オフェンシブな開発〜「納品しない受託開発」にみるソフトウェア受託開発の未来』。倉貫氏のブログの記事を読んで、そのビジネスモデルの斬新さに非常に強い興味を感じていたが、本人から直接聞いて、なお一層すばらしいビジネスモデルだと思った。大手SIerが潜在的に抱えている欠点を逆手に取った斬新なビジネスモデルを考え出したこともスゴイいが、そのビジネスモデルを実践するために自ら起業し、ちゃんと会社経営を成り立たせていることもすばらしい。自分のビジネスモデルとビジョンで会社を維持しているたけでなく、さらにそこから新しい風を起こそうと頑張っていることが彼の語り口ににじみ出ていた。倉貫氏の話を聞いて、IT産業もまだまだ捨てた物ではないと勇気づけられた。

実際に参加した上での印象だけど、DevSumiの参加者は、SIer、ソフトハウス、ソフトベンダー、ゲームベンダー、携帯アプリ開発者などが多いんじゃないかという気がした。それから、オープンソースソフトの開発者やコミュニティの活動家も多く参加しているようだ。これらの業界で働いているエンジニアは若手が多いので、私のようなベテランエンジニアと見受けられる人はほとんど見かけなかった。また、組込み系も一番少ない業種のように感じられて、すごく場違いな場所に来てしまったなぁと思ってしまった。(Androidアプリ開発を除外すると)組込み開発に関するセッションは一つもないので、これはあらかじめ予想していたことではあるが、それでもあえてDevSumiに参加したのは、新しい刺激を受けたかったからなんだけど・・・。それにしてもDevSumiの会場はすごく人が多くて熱気が感じられた。会場自体が狭い所為もあるんだろうが・・・。ESECやETみたい組込み系の展示会がここ数年来場者が激減して閑散とした感じになっているのとは対象的だ。

セッションの内容などの本筋から逸れた感想になるが、今回のDevSumiで二つ印象に残った出来事がある。一つ目は最初のセッションで、スピーカーから「いまこの場でTwitterができる環境を持っている人はどれくらいいます?」という質問がされたんだけど、この質問に対して視聴者の7割位の人が手を上げていたことだ。私はまだTwitterをやっていないので、「えー。Twitterをやっている人ってこんなに多いの!」と驚いてしまった。アプリ寄りのプログラマほどTwitter率が高く、組込み系エンジニアほどTwitter率が低いのかもしれない。特にWebサービス系アプリはオープンソースを利用することが多く、企業や個人が開発したソフトをオープン化することはその価値を高める戦略にもなっている。組込みソフトはハードウェア依存部分が多く、製造業企業の中で開発されたソフトを社外へ公開することはほとんど不可能だ。組込みソフトを仕事にしているプログラマがTwitterで仕事の内容をそのままつぶやくことはすごく難しい。仕事の内容についてTwitterに流すときはそれを汎用的な文脈に変えれば良いのだろうが、頭の中でそういう文脈の変換をしながらつぶやくのは慣れないと結構苦痛じゃないだろうか。私もぜひTwitterをやってみたいと思っているが、この点が気になってなかなか踏み出せないでいる。もっと気軽に考えってトライしてみるべきなんだろうが・・・。

二つ目の印象に残ったのは、DevSumi会場内でのMac率がすごく高かったことだ。私が参加した4つのセッションのうち3人のスピーカーがMacを使ってプレゼンをやっていたし、ノートPCを開いてメモを取りながらセッションを視聴している人も多かったが、その人達のかなりの割合がMacを使っていた。また、会場内の休憩所などでもMacを使っている人の多いこと多いこと。もう、そこら中Macだらけという感じで、「Macを使って開発ができるような仕事をやっていないと、もはや負け組なのか?」とまで思わされるくらいだった。スマホやタブレットでメモを取ったりTwitterをやっている人もいたけれど、ノートPCは圧倒的にWindowsよりもMac派の人が多かった気がする。「いつかMacで開発ができる仕事に就くこと」を将来のキャリアの目標設定にしても良いかもしれないと思ってしまった。他の組込み系プログラマから「それは本質的な事ではない」と言われそうだが、意外にこういう思い込みは大事だったりする。昔私がMacソフト開発の仕事に巡り会ったのも、(旧)MacOSのすばらしさに惚れ込んであちらこちらでエバンジェリスト的なアクションをして、それを聞いた人からある会社を紹介されたことが縁だった。想いの力が時には運や縁まで生み出すことがある事を忘れてはいけない。少なくとも、いまのMacには人を惹きつける魅力が備わっていることは確かで、だから多くのエンジニアがMacを使っているのだろう。
posted by Yasuo Tomita at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事

2012年02月12日

Archos 70 Internet Tableを入手

またオークションで新しいAndroidタブレットを入手した。今度はArchos 70 Internet Tableというメーカー製のタブレットだ。

Archosというのはフランスの家電メーカーで、ポータブルオーディオ/メディアプレーヤー、ハードディスクレコーダー、携帯情報端末などを製造・販売しているヨーロッパでは結構有名な会社らしい。AndroidタブレットはAndroid 1.6の頃から積極的に製品開発をしていて、販売された製品の評判も高かった。残念ながら、日本には販売代理店がなく、海外家電品を販売している輸入業者や個人レベルで輸入されている。Androidタブレットのメーカーとしては知る人ぞ知る老舗の一つと言えるだろう。

今回入手したArchos 70 ITはArchos社が過去に開発・販売したAndroidタブレットの中で一番評価が高く人気があった機種だ。その最大の特徴は重量で、7インチ・クラスでは最軽量の300gしかない。7インチのタブレットでこれだけ軽量な機種はいまだに存在しない。実物を手にして、「これは軽いわぁ」という感想を持った。縦向きにしたときのサイズが新書判の書籍と大体同じなので、日常的に持ち歩いて電子書籍リーダーとして使っている人が多いらしい。私も同じような使い方をしようと思っている。つまり、このArchos 70 ITを初めて実用機として使うAndroidタブレットにするつもりでいる。この機種には、Googleの位置づけとしてはすでに過去のバージョンであるAndroid 2.2(Froyo)が搭載されているが、Android初心者にはこれ位のバージョンが向いているんじゃないだろうか。色々調べた情報から個人的な判断だけど、特にPCからへタブレット移行するユーザーにとって、Android 2.2/2.3辺りが一番適しているような気がする。まぁ、Android 3.1/3.2を搭載したタブレットもそのうち買うつもりだけど・・・。
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評価の高かった機種ではあるが、このArchos 70 ITはいまとなっては2世代位前の性能しか持っていない。Webブラウジングやパーソナル情報管理とかあまり負荷がかからない使い方ならいまでも十分に実用機になりそうだが、1080p動画の再生とかは無理みたいだ。720p動画なら何とか再生できるらしいが・・・。

ちなみに、このArchos 70 ITに搭載されているCPUはOMAP(Cortex-A8、シングルコア)という奴だ。また、Archos社のすべてのAndroidタブレットがOMAPを搭載している。TIのサイトからOMAPのデータシートが入手でき、ArchosのサイトにはLinuxカーネル・ソースもアップされているので、カスタムファームウェアやAndroid NDK開発用のターゲット機としてこの機種を使うことも可能だ。将来実用機として使わなくなったら、ターゲット機として余生をおくらせようと思っている。OMAPは古くから盛んにLinuxやAndroidが移植されているCPUの一つなので、これらに関する情報量が非常に多い。もしかしたら意外に早く実用機リタイヤをさせて、この機種をターゲット機して使うことになるかもしれない。特に、Android 3.xを搭載した軽量なタブレットを入手するとそうなる可能性が高そうだ。

入手したのは昨日(2/11)なので、まだぜんぜん通信設定やアプリのインストールとかはやっていない。最初にやらないといけないのは、メールを使えるようにすることとAndroid Marketにアクセスできるようにすることかなぁ。その前にGoogleアカウントを取得しないと。じつは、私はいまだにGoogleの各種のWebサービスを使ったことがない。YouTubeだけは利用しているが、Gmail、Calendar、Google Reader、Google Docsとかを使いこなさないと、Androidの本当の価値は理解できないだろうと思っている。Androidに搭載されている多く機能はGoogleのWebサービスと連携して動作するようになっているからだ。つまり、Googleアカウントを取得することはAndroidを使うための必須条件という訳だ。我々の年代はオンラインとオフラインのシーンは別のものだという感覚を持っている人が多いが、iPhone/iPadもAppleのWebサービスと連携しているので、MIDというはそういうデバイスだと割り切って使うべきなのかもしれない。日常生活のすべてのシーンでずっとネットにつながっているという感覚はどんな感じなんだろう。大昔に初めてPCを買ったときみたいに、何だかワクワクしてきた。早くAndroidタブレットを使いこなして、これがないと仕事も生活もできない位にならないと。
posted by Yasuo Tomita at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | MID

2012年02月10日

Dropboxを使い始めた

昨日(2/9)から、Dropboxを使い始めた。

ずいぶん前にDropboxの存在を知って、これは便利そうだなぁと思っていたのに、ずっと使い始める機会を逸していんだけど、ググッていたらたまたま以下のニュースを見つけた。

 Dropbox、5GBの追加容量を無料で、新機能の試用ユーザーに

Dropboxのフリー(無料)プランの新規ユーザーに割り当てられるストレージ容量は2GBなんだけど、上のニュースのキャンペーンを利用すると、最大5GBの容量が追加できることを知った。このキャンペーンは数日前から開始されて、いまもまだ継続中らしい。さらにこの情報について調べていたら、新機能を搭載した試験版DropboxアプリをPCへインストールした上で、簡単な操作を実行するだけで、追加の5GB容量を獲得できることも判った。下のページにその操作手順が書いてある。

 Dropboxベータテスト参加で追加5GBを獲得するための手っ取り早い方法

このチャンスを逃す手はないと思って、すぐにBasicプランのユーザー登録をして、上のページに記載されているとおりにやってみた。そうすると、見事にDropboxのストレージ容量を7GBまで増やすことができた。さらに、「Getting Started」項目のクリアとDropboxへのユーザー招待という2つの条件を満たすと、それぞれ250MBのボーナス容量を獲得できることも知って、これらもやってみた。ユーザー登録をしたばかりなのに、いまの私のストレージ容量は合計7.5GBになっている。これだけのストレージ容量があればしばらくは困らないだろう。

Dropboxへのユーザー招待は自分の別のメールアドレスでやったが、すでに登録済みのメールアドレスと異なってさえいれば大丈夫みたいだ。一人のユーザーを招待するたびに250MBのボーナス容量が獲得できるので、自分のサイトにDropboxのユーザー招待用URLリンクを張りつけている人が多い。また、Twitterにも同様の情報を投稿する人が後を絶たない状態らしい。私も自分のDropboxユーザー招待リンクを下に張っておく。

 Dropbox新規ユーザー登録(250MBボーナス容量付き)はこちらから

上のリンク先のページから誰かがユーザー登録をして、そのユーザーがDropboxアプリをPCなどにインストールすると、その時点で、その人と私の両方に250MBのボーナス容量が追加される仕組みになっている(ユーザーを増やす上手い仕組みだなぁ)。この記事を読んで「Dropboxって便利そう」と思った方は、ぜひ上のリンクからユーザー登録をしてください。

私はいままでこういうクラウド・サービスやSNSは使ってこなかったんだけど、これからはもっと積極的に利用していこう。いま興味を持っているのは次のようなもの。

 Evernote
 Twitter
 Facebook
 LinkedIn
 さくらのVPS

あまりたくさん登録をしても使いこなせそうもないので、少しずつ利用していくつもり。取りあえず、すぐに始めたいのはEvernoteと「さくらのVPS」かなぁ。

EvernoteはPCよりもMID(スマートフォンやタブレット)で使う方が便利そうな気がするので、常にMIDを持ち歩いて、パーソナル情報管理のメインデバイスをこちらに切り換える事を先にやるべきかも・・・。「さくらのVPS」を考えているのは、インターネットに接続された自由に使えるサーバー環境が欲しいからだ。Webサービス構築実験とプログラミングなどに利用したいからだけど、自前のPCなどでサーバーを立てると、ブロードバンド回線とハードのメンテナンスが面倒だなぁと思っていた。VPSなら多少の手間はかかるが、物理的なサーバー環境よりずっとメンテナンスが楽だし、大手プロバイダなら回線速度についても心配ない。とは言え、VPSでもちゃんとしたサーバー環境を立ち上げるにはそれなりに手間が必要だろうから、まとまった時間が取れるときしかできそうもないが・・・。

いまだに私のメインのモバイルデバイスはノートPCなので、まずはAndroidタブレットを本格的に使い始めないと。クラウド・サービスやSNSは、複数のモバイルデバイスで使って初めてその便利さが実感できると思うからだ。完全に時流に乗り遅れているのは自覚しているが、まぁ焦っても仕方がないので、ちょっとずつだなぁ・・・。
posted by Yasuo Tomita at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年02月05日

Dropad A8を入手

また新しい中華Padをオークションで入手した。今度はDropad A8(別名Haipad M7、またはMID703)という奴だ。

このタブレットは過去に販売された中華Padの中でもかなり評価が高かった機種で、いまだにいくつかの店で販売されており結構人気があるらしい。MiniPadより少し先行して日本に入ってきた機種で、CPUも同じSamsung S5PV210を搭載している。カスタムファームウェアなどに関する情報はMiniPad以上に多く、いままでに販売された中華Padの中でもっとも情報量が多いのがこの機種かもしれない。私が中華Padの中で一番欲しかったのがこれで、やっと入手できたのは嬉しい。
IMG_1741-Dropad_A8-Package_Box-20120205.jpgIMG_1742-Dropad_A8-Package_Items-20120205.jpg
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Dropad A8の実物を見ると、本体の造りは結構しっかりしていて、一見するととても中華Padとは思えない。MiniPadよりもこちらの方が出来が良い印象だ。どちらかっというと粗悪品に方が多くて評判が悪かった中華Padのマイナス・イメージを大きく変えたのが、このDropad A8らしい。

ちなみに、このDropad A8のスペックは次のとおり。

 OS:Google Android 2.2(2.3へアップデート可能)
 CPU:Samsung S5PV210(Coretex-A8)1GHz
 RAM:512MB
 内蔵ストレージ:2GB/4GB/8GB/16GB/32GB
 液晶:7インチ 800x400(静電式タッチパネル)
 無線LAN:WiFi 802.11 b/g
 カメラ:200M Pixels
 バッテリー:リチウム電池 4800mAh
 サイズ:196.5×125×14.5mm
 重量:510g

内蔵ストレージの容量が5種類あるのは、これがMicroSDになっているかららしい。今回入手したのは内蔵ストレージが8GBの物。上の写真のとおり、本体の側面にMicroSDスロットがあるが、これとは別に内部にもMicroSDスロットが搭載されていて、Androidのシステムイメージはその中に書かれているらしい。ググって得た情報なので真偽の程は不明だが、多分そのとおりなんだろう。NOR/NAND FlashではなくMicroSDをブートデバイスとして使って耐久性という面で大丈夫なのかと心配になる。この点がこのタブレットの最大の不安材料かも。

MiniPadとDropad A8の両方に共通する特徴なのが、USB Hostコネクタを搭載している点。Android 3.1以降でないとUSB Hostに対応していないはずなので、多分Android 2.2や2.3ではこのコネクタは使えないじゃないかと予想している(あるいは独自に対応しているんだろうか?)。それでも、Android 3.1以降をこれらの機種に移植できれば使えるはずなので、USB Host機能を搭載している点は高く評価できる。現在販売されているメーカー製のタブレットの中でUSB Host機能を搭載している物は少ない。USB Hostは結構CPUパワーを食うし、デバイスへ5V電源を供給しなければならないのでバッテリー電力も消費する。AndroidではUSB Host機能はまだあまり活用されていないのが実情のようだが、多種多様なPC用USBデバイスをAndroidでも使いたいという需要はきっと今後出てくるだろう。そのときにこれらのタブレットのUSB Host機能を活用できる可能性がある。

今回入手したDropad A8も実用機できなく、あくまでAndroid開発用のターゲット機として使うつもりだ。情報量の多さから、カスタムファームウェアやAndroid NDK用ソフトの開発用として、きっとこの機種が一番のメイン・ターゲットになるんじゃないだろうか。
posted by Yasuo Tomita at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | MID